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最終更新日:2026.05.27
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京都大学国際シンポジウム 社会的処方・文化的処方国際会議(ISPC 2026)に行ってみた― コミナス土居が会ってみた/行ってみた Vol.5 ―

2026年5月27日(水)・28日(木)に、京都大学 国際科学イノベーション棟・百周年時計台記念館で開催されている
京都大学国際シンポジウム 社会的処方・文化的処方国際会議(ISPC 2026)
に参加しています。

今回、養父市でコミュニティナースとして活動してきた実践について、ポスター展示という形で発表させていただく機会をいただきました。

今回のポスターでは、「地域における社会的処方の実践」として、コミュニティナースとしての2年間の活動をまとめています。

今回のISPC2026では、「文化が華やぎ生きがいをはぐくむ社会的処方のシステムづくり」をテーマに、医療や福祉だけではなく、人とのつながり、文化、自然、地域活動を通じて、誰も取り残さない社会をどのように実現していくかが議論されています。

その中で私自身は、社会的処方を「誰かをどこかにつなぐ仕組み」だけではなく、

“関係性そのものを育てていく実践”

として捉えてきました。

社会的処方というと、孤立している方への支援やイベント、地域資源への紹介など、比較的わかりやすい取り組みとして語られることが多いと思います。もちろんそれらも非常に重要です。

一方で、地域の現場では、「支援する側」と「支援される側」という関係が固定されてしまうことがあります。そうすると、支援を受ける人だけでなく、支援する側も孤立や負担感を抱えやすくなることがあります。

そこで今回の実践では、

「小さく“ありがとう”と言い合える関係性」

を一つのキーワードとして活動を続けてきました。

例えば、移動支援、スマホ相談、地域カフェ、イベント運営、日常的な雑談など、一見すると小さく地味な関わりの中でも、

「ここにいてもいい」
「自分も誰かの役に立てた」
「いてくれてよかった」

と感じられる瞬間があります。

そうした小さな役割や感謝が積み重なることで、支援する・支援されるという一方向の関係ではなく、お互いに支え合う関係へと変化していく場面を多く経験しました。

今回のポスターでは、この変化を、

「いてもいい存在」から「いるとありがたい存在」へ育っていく関係性

として整理しています。

また、その過程では、正しい解決策を急いで提示することよりも、

  • 小さく試してみる
  • できる部分から始める
  • 一緒に考える
  • 無理に急がない

という、本人の主体性や納得感を大切にした関わり方を意識してきました。

私は、このような“ありがとうが循環する関係性”そのものが、共助や共生社会を支える一つの基盤であり、社会的処方の重要な実践の形ではないかと考えています。

今回の発表は、一人のコミュニティナースの小さな実践報告ではありますが、

地域の中で、どのように関係性が育ち、人が支え合う文化が生まれていくのか。

その一例として、ご覧いただければ幸いです。

また、今回学んだことを持ち帰り、養父市のこれからの地域づくりや、応援し合える関係づくりにつなげていければと思っています。

この記事を書いたライター 土居 一雄

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