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心包まれるあたたかい空間 認知症カフェ【ここあん】取材レポートVol.10
こんにちは。コミュニティナースの小西です。
今回は認知症カフェ「ここあん」さんについて紹介させていただきます!
〇どのような経緯でできましたか。また参加される方へのメッセージがあればお願いします
山崎代表:「ここあんが始まって12年目になります。認知症介護者のつどいの中で、毎月集まる場所がほしいとの声があり、まず八鹿ふれあいの家ではじめて、ボランティアグループほっとハートさん(橋本さんたち)の力もおかりして、今こちらの馬瀬交流センターで運営しています。現在養父市で6か所、但馬で20か所以上の認知症カフェがあり、認知症の人やその家族、地域の人々、介護等の専門職など多くの人々が楽しく交流しています。いろいろな本も貸し出していて、また次に返しに来られた時に会話の糸口になるようにと思っています。介護はプロ、愛情は家族だと思っています。認知症であった妻の介護も活動の中でいろいろなつながりと周囲が理解してくれることで助けられました。当事者も介護者も機嫌よく過ごせるように。また、診断後の絶望ではなくこれからのことを一緒に考えられるようにと思っています。」
〇参加人数・参加者
月1回第2木曜日 10:00~15:00 開催
この日は会場いっぱいに初めて参加の方から毎月参加のかたまで総勢49人の参加者あり。
豊岡市など養父市外からも誘い合ってこられていました。
〇雰囲気
誰もが自然に輪の中に入れる雰囲気があり。お話を楽しむ方、話をじっくりきいてくださる方、美味しい昼食を楽しみに来られる方、自身の介護体験や困りごと、嬉しかったことを共有される方など、ここにくる目的は様々で、出入りも自由で、すぐになじめる、打ち解けるようなあたたかい空間に包まれていました。
〇日程
10:00~11:00
自由タイム
11:00~12:00
「からだほぐし」皆でラジオ体操
「あたまほぐし」この日は但馬病院作業療法士さんより「熱中症」の話があり、予防や対策について具体的に話をきかせていただきました。
12:00~13:00
お楽しみ手作りランチ
季節の食材を取り入れた昼食をボランティアさんが手作りされ、300円で手作りの美味しいランチがたべられます!
この日のメニューはちらし寿司・おいなりさん・きゅうりのつけもの・酢の物・厚揚げ、にんじん、ピーマンの煮物・野菜も彩りバランスよく盛り付けてくださっていました。
ボランティアの皆さんによって丁寧に調理された手作りランチを、みんなでワイワイ食べるごはんはとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。
13:00~14:00
「こころほぐし」
毎回趣向を凝らして内容を検討。
この日は歌謡舞踊の催しあり。若柳舞菊先生・若柳扇菊先生が歌謡曲に合わせて、素敵な女踊りと男踊りを披露してくださいました。
女踊りのしなやかで美しい舞いと、男踊りの力強さや視線の運びなど、ひとつひとつの立ち振る舞いが圧巻でした。
14:00~15:00
この日の最後は、自由にお茶とおやつを食べながら団らんタイム!
参加者の皆さんの楽しそうな表情が印象的でした。
〇参加者の方の感想
「話もきいてもらえるし、色々な話もきかせてもらえるし、外に出るいい機会になっています。」
「誘い合ってみんなで来ています。」
「ご飯も美味しいし、体験を共有したりできることが嬉しいです。」
何よりみんなが楽しそうで、介護者さん・当事者さん・地域の皆さん・経験豊かな先輩方などいろいろな方々の交流があり、学びもあるとても貴重な機会でした。
一人で抱えている介護者の方の悩みを山崎代表がきいて共感や助言をもらって、参加者の方が気分転換になりましたと話されていたり、自身の介護体験を手記にしてみんなの前で発表されたり、当事者さんの話を深くきいたり、だれもがどんなことでもフラットに自由に話ができて、きいてくれる人もいるそんなとてもあたたかい空間でした。
そして何よりみんなが来やすく話しやすい雰囲気づくりや、スムーズに進行できるように思考を凝らし事前にいろいろな準備をされ企画・運営されている山崎代表や、机や椅子などの会場設営に早くからきて準備してくださっている橋本さんや西井さん、毎回季節に合わせて献立を考え美味しいランチを作ってくださるボランティアの皆さんが本当に素晴らしいなと思いました。
心が包まれるようなあたたかい空間、ぜひ皆さんも参加してみてください。
私もまた参加させていただきます。ありがとうございました。
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