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第3回市民講座「養(よう)」参加レポート
こんにちは。ライターの伊木(いき)です。
今回の内容はイベントレポートとなります。
今年3月に設立された一般社団法人医療文化経済グローカル研究所が主催する市民講座シリーズの3回目となります。7月20日(土)に養父市大屋町にある〈おおやホール〉にて開催されました。
第3回市民講座「養(よう)」に参加してきました!
実はこの市民講座、初の参加です。これまでの第1回と第2回は予定が合わずに参加できませんでしたが、今回は直前に参加できることが決まったので行ってきました。
会場に着くと、すでに多くの人が来られていて注目度の高さを感じさせられました。
客席を見渡すと〈つながるDAY YABU〉のライターでもあるコミュニティナースの土居さんが見えたのでお隣に座らせていただくことにしました。普段の活動のことやこの講座のことを話していると開始時間に。
まずは中尾所長の挨拶からスタート。
認知症予防の話題から、養父市を予防と治療の先進地域にしていく意気込みと展望を語られていて、まさにこれからの時代に先駆けた取り組みがこの地域で始まる!という期待感に溢れるお話でした。
次に古賀主任研究員の講話へ。
タイトルは『つながりを生む文化芸術〜認知症、パーキンソン病と演劇・ダンス〜』です。古賀さんは普段、豊岡の芸術文化観光専門職大学の教授をされています。文化的、芸術的処方を軸に、高齢者施設、認知症カフェ(公民館)等で体が動きずらい方や高齢の方を対象に実施されてきた取り組みについてお話されていました。具体的には演劇やダンスの手法をうまく活用することで体だけでなく心が動くような取り組みです。
「演劇やダンスを観るだけではなく、参加する(体を動かす、歌う、話す、等)ことでよりポジティブな変化が見られる可能性がある」
という古賀さんの言葉に文化的、芸術的処方の持つ大きな可能性を感じました。
休憩…そして〈あさやなぎLIVE〉
休憩時間の後はギターとピアノのユニットユニット〈あさやなぎ〉による音楽LIVE。お二人はそれぞれ養父市八鹿町朝倉、そして八鹿町高柳のご出身で、地区名のアタマを取ってユニット名にされたとのこと。地元愛!
既存の曲を独自にアレンジされ演奏いただきました。選曲は『徹子の部屋』『あんたがったどこさ』『大谷中学校の校歌(客席では懐かしいという笑顔が見られた)』『コーヒールンバ』『上を向いて歩こう』というラインナップ。
会場全員で、まさに文化的・芸術的処方をリアルに体感したひとときでした。
近藤主任研究員の講話『「おせっかい」で健康の輪を広げよう』
最後に社会的処方推進課でもお世話になっている近藤先生の講話は『「おせっかい」で健康の輪を広げよう』でした。普段から助け合える、つながりのある地域をつくること、そしてそれぞれが何か役割を持つことが大切というお話に、コロナ禍を経て、今もう一度そこが問われている時代だということを改めて実感しました。
「おせっかいでつながる地域、社会をつくる」
対話や人間関係を億劫に感じてしまうこともあるけれど、それこそが喜びであり幸せになるような気持ちの持ち方が大事だと、胸に刻みました。
閉会の挨拶を終えて、会場を出ます。
実はここで終わりじゃありません!
開催後に場所を移動し、大屋地域局の2階でポジティヴヘルスについてより深く知る勉強会にも参加してきました。こちらは専門職等の関係者が参加して、近藤先生の講話にも出てきたポジティヴヘルスという対話ツールについて議論する場でした。
養父市内だけではなく近隣地域からの参加もあり、みなさん真剣にそれぞれの現場に当て嵌めながら意見交換をしました。実際にポジティヴヘルスが使われているオランダに行って現地のことを体験して来られた近藤先生も交えながら、どんな時にどのように使うのが良さそうか等、限られた時間でしたが様々な意見が飛び交い、養父市はもちろん但馬全域の医療や福祉の現場へ導入される検討が進んだように思います。
1日を通してとっても有意義な時間を過ごすことができました。
市民講座シリーズは参加費無料です。次回も参加してみたいですね!